2017年03月31日

保育園運営のあれこれ51 小規模保育=廃止 認可外=いったん終了

平成29年3月31日 本日で、
「小規模保育事業A型 かもめ乳児保育園」(正確にはこういう名前でしたが、知ってました?)
は、廃止となりました。

小規模保育事業認可への動きは、新制度施行の前年度6月に
数名の保護者・職員と一緒に小樽市役所を尋ねたところから始まりました。
詳しくは、このブログでも逐一報告させてもらいましたが、
小規模保育認可を得るために実に様々な多くの方々にご協力いただきました。
そして認可に対して極めて否定的だった小樽市の頑なな態度を変えることができ、新制度施行から半年遅れでやっと勝ち得たものでした。

認可後は常にほぼ定員いっぱいの乳児を受け入れ、多くの新しい仲間をかもめに迎えることができました。
また、保育園の運営状況を根本的に立て直し、新園舎建築の見通しを持てるまでにすることができました。
わずか1年半ではありましたが、次に進むための極めて確かなステップとなりました。

認可外保育所の「NPOかもめ保育園」も本日で終了です。
子どもたちのために多くの保護者・職員・地域の方々が手を携え協力し合って、
毎年必死の思いで保育園を運営し維持発展させてきました。
そして、30年にわたって、多くの子どもたちが心も体もたくましく育って元気に巣立っていきました。

明日、平成29年4月1日からは、
「認定こども園 かもめ保育園」がスタートします。
保育所型認定こども園です。

全体が認可園なんです・・・夢みたいな話です・・・。
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2017年03月30日

保育園運営のあれこれ㊿ 早く解けてよ

新園舎を立てる予定地は、地目「畑」です。
つまり農地なので、そのままでは、園舎を建てることは勿論、購入することもできません。
購入して園舎を建てるためには、
「農地転換」と言って、法務局で地目変更をしてもらわなければなりません。

そのためには、実際は畑ではないという現況の確認を
農業委員会というところにやってもらう必要があります。
当然、雪に埋もれた状態では現況確認できません。
その後の諸々の手続きのことを考えれば、
とにかく早く解けてほしい。

こんなに雪解けを待ち遠しく思うのは、北海道に来て初めてです。
ところが、ここのところ気温が低くて、小樽・札幌は例年の倍の積雪がまだ残っているとか。
予定地も、スコップで掘ってみると、まだ1m以上あったようです・・・。

今日も雪降ってます。
もう3月も終わるというのに
「なごり雪」と呼べば、風情もありますが、
今は嫌がらせにしか思えません。
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2017年03月27日

保育園運営のあれこれ㊾ 認可外最後の卒園式

昨日、卒園式でした。
このブログを書き始めて3回目の卒園式です。
かもめ史上最多の16人が巣立ちました。
大所帯のクラス運営に奮闘された保護者の皆さんの
各々達成感に満ちたスピーチが印象的でした。

保育園の行事や運営に共に携わりながら、認可園化にもしっかりと理解協力いただいた方々です。
なのに、一昨年の小規模保育認可でも、来月からの認定こども園への移行でも、
一切恩恵を受けないまま保育園を離れてしまう。
それでも、それを残念がったり、ましてや妬ましく思う声はどなたからも聞かれません。

それどころか、
「山菜パーティには来ますから。」
「かもめ祭り、手伝いますよ。」
「新園舎楽しみにしています。頑張ってください。」
「できることは協力しますから、何でも声かけてください。」
そういった言葉ばかり。
申し訳ない思いがなお募りました。

「ブログいつも見てますよ。これからも楽しみにしてます。」とも言われて、
さらに身が引き締まりました。

お疲れ様でした。
親子ともどもかもめで培ったものが、大きな自信と確かな手ごたえとなり、
大いなる可能性と心豊かな子育てに繋がっていくことを願っています。

それにしても、かめ(年中)組父母の劇には、唖然としました。
あのトラは、子どもたちには生きてるようにしか見えなかったでしょうね。
後ろ足役を演じたお母さんは、元動物飼育員さんだと聞いて、激しく納得しました。
多士済々のかもめです。
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2017年03月18日

保育園運営のあれこれ㊽ 園舎設計の検討

新園舎の設計をお願いしているS建築士が最新の設計図面を持ってきてくれました。
これまで話合い⇒要望⇒設計変更を繰り返し、これで4枚目の設計図面です。

藤原園長、小島理事、りじちょ、A理事、T川、H詰で、図面を見ながらの説明を受け、
新たな要望を伝えたり、変更の確認をしたり。

楽しい時間です。
今回は、建物の側面図と断面図も出され、よりイメージがしやすくなっています。
皆ウキウキしながら、新園舎への思いを語り合いました。

設計はほぼ最終段階の様に思いました。
あとは、建築費とにらっめこしながらの調整になっていきます。
震災以降、建築費は高騰しているようで・・・。
補助金と公的融資の範囲内で収まればいいのですが・・・。



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2017年03月17日

保育園運営のあれこれ㊼ 哀悼

かもめ保育園は、職員や保護者だけでなく、理解ある地域の方々にも支えられています。
ちょうど2年前、小規模保育事業の認可を求めて市議会に陳情を行った際の厚生常任委員会では、日頃かもめを応援してくださっている地域の方々が多数傍聴されていました。

かもめ保育園に認可手続きの説明すらしないことを議員から問い詰められた市担当者の答弁が、わざと聞こえなくしているとしか思えないような小声だったのを、
「聞こえない!」
と一喝する大声が傍聴席から聞こえ、振り向いてみると同じ町内に住むKさんでした。
慣れない議会での趣旨説明で緊張していた私には、非常に心強い応援に感じたものです。

Kさんは、大学生と高校生の2人のお孫さんがかもめ保育園の卒園で、以前はかもめ保育園の行事にも参加してくださっていました。
最近でも、かもめの子どもたちの様子をいつも気にして見守ってくださっていて、「散歩している子たちにあった」とか「もう運動会のポスターが貼ってあった」とか、よくご家族に話されていたそうです。
私が昨年道でお会いした時も「今度は、かもめ全部が認可になるんでしょ? 頑張ってください。」と励ましてくださいました。

そのKさんが、昨日お亡くなりになりました。
86歳だそうです。
今年に入ってから、患われているのは聞いていましたが、こんなに早くお別れすることになるなんて、まだ全然信じられない思いです。

Kさんは、自転車それも超軽量のロードレーサーに乗るのが趣味で、よく長距離ライドをされていました。
実は私も同じことをしていた時期があり、何度かご一緒したことがあります。
毎年1回、小樽市朝里から函館まで1日で走る行事にも一緒に参加していました。

Kさんは、当時既に70代後半だったはずですが、函館までの約230キロを余裕で完走していました。
ジャージにヘルメットにサングラスにグローブ・・・上から下までビシッと決めたサイクリスト姿は、この上なくカッコよく、「自分も30年後にこうありたい」と思う憧れの存在でした。
私だけでなく、小樽界隈でロードレーサーに乗る人たちのカリスマでした。

最近の電話で「今年は、また少し自転車に乗ろうと思っているから」とおっしゃっていたのに・・・。
それがKさんの声を聞いた最後になりました。
寂しくてなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
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2017年03月09日

保育園運営のあれこれ㊻ かもめ保育園の共同保育 その5 子育て共同体

何か用事があって、昼間たまにかもめ保育園に行くと
子どもたちが寄ってきて「だれえ?」と必ず聞かれます。
ちょっと似ているお父さんもいるようで、「〇〇(いつも同じ子)の父さん?」と言われることも。

あたり前のことのようだけど、これ、実は、そうじゃない。
仕事で結構いろんな保育園や幼稚園に行くのだけれど、子どもたちが妙に行儀良くて、
園に入ってきた知らないおじさんにチラチラと興味を示しながらも、話しかけてこないところの方が、ずいぶん多いんです。

かもめ保育園の保護者は、保育園にいる子どもたちの名前をだいたいみんな知っています。
子どもたちも年中年長くらいになれば、「〇〇の父さん」「△△の母さん」と、保護者の名前をだいたい覚えています。
もちろん、保育園によく来る保護者とそうでない保護者で差がありますが、保育園内では、オトナも子どもも皆が顔見知りの状況だと言っていいと思います。

かもめの保護者は、うちの子と同じようによその子のことも気にするし、声をかけるし、時には叱るし、親子で互いの家を行き来することもある。
子どもたちも、自分の父さん母さんだけではなく、かもめのオトナみんなから、目を向けられ、声をかけられ、手を差しのべられることを日常的に経験します。

だから、かもめの子どもたちは、保育園に来るオトナは、「ただの知らないおじさん」ではなくて、何か関係のある人で、声をかけて話をするべき相手なのだと感じているのではないかな。
相手が誰であれ、自然に人とのかかわりを進んで持とうとするのではないかな。

私は、四国の山あいにある家同士の付き合いの濃い15世帯ほどの集落で生まれ、異年齢の20人ほどの子ども集団の中で毎日遊び、もまれながら幼少期を過ごしました。
長じて北海道にやってきて結婚し子どもができて、我が子がかもめ保育園に入園し、親として関わるようになった時、自分の子ども時代の環境と非常に似たものを感じました。

それは20年近くたった今も変わらずに続いています。しっかりとした人間関係(互いの信頼関係)の中で、たくさんのオトナに見守られながらかもめの子どもたちは育ちます。
かもめ保育園は、子育てを共通項にした共同体であり、1つの「ムラ」なんだと思います。

私の故郷の集落は、もうほとんど子どもがいない高齢者ばかりのムラになってしまいました。
人のいる街でも、地域で子どもが育つ人的環境はなくなっています。
そんな時代に、たくさんの人の見守りと濃い人間関係の中で子どもたちが育つかもめ保育園は、現代社会の宝だと思います。

子育て環境として貴重な貴重なかもめ保育園の共同保育を、全体認可がなった後もなんとか守っていきたい。切なる願いです。
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2017年03月08日

保育園運営のあれこれ㊺ かもめ保育園の共同保育 その4 行事 

山菜パーティー、親子レク、年長合宿、かもめ祭り、運動会、ちょうちん祭り、クリスマス会、餅つき、みんなで遊ぼう、卒園式・・・

かもめ保育園では、基本的に保護者は「お客さん」ではないので、主体的に関わる行事がたくさんあります。
職員側が企画してそれに保護者が協力するものもあれば、主に保護者側が幹事会(父母の会役員)や実行委員会やリーダーを中心にリードするものもあります。
いずれの行事についても、職員も保護者も同じく保育園の活動を担う仲間として、相談し議論し分担し協力し合って行なっています。

「かもめ保育園って、保育内容は良いと思うけど、親がいろいろやらなければいけなくて大変なんでしょう?」
外の人によく言われます。
その中には、それが理由で入園することを躊躇している人もいるのかもしれません。

でも、「そんなことないよ」とはいいません。
行事で何か役割を担えば、時間は取られます。
疲れることも頭悩ますこともあります。

でも、楽しいんですよ。
お膳立てされた行事にお客さんとして参加するよりもずっと。
学生時代のサークルや学園祭の活動に近いかも。
親も職員も対等に、語り合い、汗を流し、1つのものを作り上げる中で、互いに信頼のおける仲間になっていきます。

そして、その延長線上には必ず子どもたちの笑顔があることに、すぐ気づけると思います。
いっぺんにはまってしまう人も多いです。

持てる時間の余裕や人付き合いの得手不得手など、個人差もあるでしょうから、
「〜ねばならない」と強制するべきものではないと思います。
「やれる人が、やれることをやる」が基本です。
やっているうちに、その面白さややりがいをわかってもらえるはず。
かもめ保育園の「子どもたちのために」の活動には、そんな普遍的な魅力が詰まっています。
全体認可後もぜひ継続していきましょう。
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2017年03月07日

保育園運営のあれこれ㊹ かもめ保育園の共同保育 その3 収益活動

かもめ保育園では、毎年4月のだいたい第3日曜日に総会が行われます。
前半は普段の行事や収益活動を担う父母の会「かもめ会」の総会、
後半は、保育園の経営主体であるNPO法人(特定非営利活動法人)の総会です。

どちらも活動や事業の総括・方針の他に、その裏付けとなる会計について、会員である保護者・職員・関係者に公開され、収支決算の確認や予算についての話し合いが行われます。
認可外の間(つまり去年まで)は、本当に切実な話し合いが時間をかけて繰り返されました。

園児数が少ない年は、必ず数十万円単位の赤字になりましたから、
それを補てんするためにどれだけの収益活動をやろうかとか、
園児募集のためにどんな活動をしようかとか、
職員の賃金はどこまで出してやれるかとか、
保育料は上げた方がいいのか上げない方がいいのかとか、
みんなが頭を悩ませ、知恵を出し合いました。

この話し合いを通して、保育園の経済状況はみんなに知れました。
職員がとんでもない低賃金なのも皆わかっていたし、
普段の保育活動や行事でどれくらいのお金がかかるのかも、
園舎の建築や修繕での借金がどれくらい残っているかも、全部承知しているから、
収益活動でどれくらい稼ぐ必要があるのかもわかっていました。

だから、保護者も職員もみんな自然に保育園の運営の主体としての意識ができたし、
「保育園を守るために、やれることはやろう」となっていったんだと思います。

全体認可になり安定収入が見込めるようになって、保育園の存続を心配するような運営上の不安はなくなります。
ホッとしています。
さあ、これからどうしましょう? 収益活動。

例えば、かもめ保育園が、決まった時間子どもを預かるだけのフツーの保育園としてやっていくなら、収益活動しなくてもたぶん大丈夫です。
保護者も保育サービスを利用する「お客様」で構いません。

ただ、海や山でのこれまで通りの保育や行事の充実を望むなら、
あるいは広いホールのある使い勝手のいい新しい園舎や広い園庭を望むなら、
ある程度の収益活動はこれからも必要です。
総会の会計説明では、その辺の事情についても説明されることになると思います。
(これまでもちゃんと説明していましたが・・・)

NPO法人かもめ保育園の正会員のほとんどを保護者が占めていますから、どちらを選択するか、総会の場所で議論して決定してかまわないわけです。
みんなが共同運営者なんだから。

ともかく収益活動は「保育園にやらされる」ものであってはいけないです。
個々の保護者が共同運営者としてその必要性を理解し、得られたお金が、結局はすべて子どもたちの笑顔に繋がっていくのだという共通認識の下で行われなければ意味がない。
そして共に活動することで共同意識が醸成されていくものでなければならないと思うのです。
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2017年03月06日

保育園運営のあれこれ㊸ かもめ保育園の共同保育 その2 職員のこと

初任給137,500円/月、勤続1年ごとに2000円昇給、賞与 年1回5〜10万円。
これが、2015年度つまり小規模保育認可を受ける前のかもめ保育園の保育士の給与条件です。
(ワーキングプアもいいところです。)
今も勤務しているのは、こんな劣悪な待遇でも、かもめの保育にやりがいを感じ、永く携わってきた保育士ばかりです。
保育園にとっては得難い宝物のような人材です。

「体を張って心を砕いて保育を行ってもらいながらこの給与では・・・。」
と、誰もが思ってきました。
しかし、まともな補助のない認可外事業ではこの保証すらままならず、父母の会の活動収益を保育園の一般会計に回して補てんしてきた状況がずっとありました。
また、そのような中で、できるだけの休暇を保障しようと土曜日やお盆・年末年始など保護者が仕事を休める時に子どもを休ませる「休園協力日」も実施してきました。

2015年10月の小規模保育事業認可後、保育園の収入は増えました。
職員にも各々給与増ができましたし、賞与も基本給の1〜2か月出せるようになりました。
しかし、まだ一部認可のため、他の認可園と比べれば、かなり見劣りする額です。
それでも、職員には喜んでもらえましたが・・・。

2017年以降、保育園全体が認可になれば、更に待遇改善できないか、理事会でも検討することになると思います。
また、開園日については、全体が認可園として市の基準に従うことになると思います。

しかし、保育士の賃金や休暇をどのように整えていくかということは、「共同保育」においては、職員サイドや理事会だけで考えるものではないと思います。
かもめの素晴らしい保育を継続していくためには、保育にやりがいを感じ意欲を持った職員が、永く勤め、個々のスキルを高めていける環境が不可欠ですが、
それをどのように整えていくかについては、個々の保護者にも保育園の共同運営者の一人として、今後も共に考え協力してもらいたいと思っています。
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2017年03月05日

保育園運営のあれこれ㊷ かもめ保育園の共同保育 その1

あと1か月足らずで、かもめ保育園が全体認可になりますが、
「かもめの保育」のあり方について心配される声が聞かれます。

「これまでと何も変わりません。安心してください。」とその都度答えつつ、
中でもかもめ保育園の「生命線」として存続させたい「共同保育」について、
思う所を何度かに分けて綴ってみたいと思います。

「共同保育」について、ウィキペディアには、次のようにあります。
「共同保育所(きょうどうほいくしょ)、ないし、共同保育園(きょうどうほいくえん)は、日本において、乳幼児の保育にあたる保護者などが共同して運営にあたる保育施設。法令上の用語ではなく、本来は一般家庭の一部を使用するような認可外保育施設のひとつの形態を指す表現であったが、そうした施設から発展してきた経緯のある認可保育所の中には、名称の一部に「共同保育所」や「共同保育園」を含む例もある。
運営にあたる組織の形態には、任意団体や、社会福祉法人のほか、特定非営利活動法人などがある。共同保育所では、保育者と保護者が定期的に協議をする中で運営に関する事柄が決められていくことが多いため、他の保育施設に比べて保護者の関与の度合いが大きい。本来の意味の共同保育所は、他の保育施設よりも比較的小規模であり、また、異年齢の子どもたちを一緒に遊ばせることが多い。」

やはり、「共同保育」というと「認可外」あるいは「小規模」というイメージなんでしょうね。
しかし、規模の大小にかかわらず、また認可・認可外に関わらず、保育園において子どもたちの健全育成のために、保育の「共同性」は必要不可欠なものだと思います。
残念ながら、現在、保育の権利意識の拡大=保育の行政サービス化とともに多くの保育現場では存在しなくなっています。

かもめ保育園は、保護者と職員とOBなどの関係者が共同して運営する共同保育園です。
それは、一昨年10月に小規模保育事業として一部認可された後も変わっていませんし、今年4月に保育所型認定こども園として全体が認可された後も変えるべきではないと思っています。
 
かもめ保育園が認可を受ける「保育所型認定こども園」にも、園舎設備、職員、保育時間、保育内容などの基準が規定されています。認可園として行政からの補助を受けるのですから、これらの基準を守ることは当然ですし、かもめ保育園としても順守していきます。
ただ、基準さえ満たしていれば、それでいいというものではありません。 
 
「親が仕事をしている間、とにかく、遊ばせて、食べさせて、寝かせて、おむつ替えして、安全で衛生的にあずかってくれれば、それでいい。」という考えの保護者もいると思います。
国の認可基準はそれを最低限保証するものです。(昨今都市圏では、保育所不足でそれすらも保障されていないわけですから・・・。)
ただ、多くの方々が、それだけでは不足に思い、子育てにさらに前向きなものを求めるからこそ、かもめ保育園に集まってくださっているはずです。

夏の海あそびや冬の山あそびを含め四季を通じた野外での保育活動。
乳児期からの食育を意識した給食。
子どもたちの発達段階を丁寧に見て効果的に育ちを促すリズム運動。
四季を感じ良質の文化に触れる行事の数々・・・。
知ったきっかけや入園の動機に若干の違いはあっても、多くの方々がこれらのことに魅力を感じ好感を持ってかもめ保育園を選んでくれているのだと思います。

しかし、これらのものは、いずれも認可基準として保障される水準をはるかに超えて実施されている保育の付加価値とも言えるものです。
その多くは、これまでの認可外の時代に、保護者と職員が「子どもたちのために」と知恵を出し合い時間と労力をかけて築き上げてきたものです。
保育の制度・サービスの枠の中で、当たり前に提供されるものではありません。
これらを継続しつつ保育園を永続的に運営していくためには、今後も様々な場面での保護者の主体的なかかわりを求めざるを得ません。

かもめ保育園の運営主体は、NPO法人です。
子どもたちの健全育成を目的とした市民活動団体です。
法人として園舎を設け職員を配置し認可事業を行いますが、その運営の中心にいてほしいのは子育てのいちばんの当事者である保護者です。
保護者の一人ひとりがNPO法人の正会員であり、保育園の共同運営者です。
職員や地域関係者と共により良い保育のあり方を考え協力し合うと共に、保育園の運営状況についても承知し、保育園の維持発展についても当事者として関わっています。

子育ては本来、みんなで力を合わせて行うものです。
「我が子を、心も体も健全に育てたい」
と願っても、自分だけではなかなか難しくて、同じ気持ちを持つ親が共同して保育の場所を設けることでやっと実現できるものだと思います。
誤解を恐れず言えば、認可事業による行政の制度やサービスは、その運営を保障するための手段に過ぎないと思っています。

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